シャベルで芝生をはがすコツ

芝生をはがす

芝生をはがす作業にもくもくと取り組んでおります。
武器はシャベル一本。

このシャベルを芝生に当てる角度で、作業効率がずいぶん違うことがわかりました。

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芝生の根を切るには30度の角度でシャベルを入れる


芝生を一部はがして開墾し、夏野菜を植えようという目論見です。

芝生をはがすのは、次の4ステップ。

シャベルで芝生に切り込みを入れていく
切り込みから根本深くまでシャベルを差し込む
てこの原理で芝生を持ち上げる
芝生が根っこごとはがれる


しかし、第一段階の「芝生に切り込みを入れる」が相当の難関。

始めは、シャベルを芝生に垂直に突き刺し、左右にシャベルを動かしていました。

ところがシャベルが芝生に突き刺さりません。
芝生の根がびっしり密集しすぎていて、そうそう簡単に入り込めないのです。

やっとの思いでシャベルを突き刺して左右に動かしてみても、一度で根が切れる範囲はごくわずか。
突き刺すのにも力がいるし、左右にシャベルを揺らすのも疲れます。

何も広大なスペースを開墾しようとしているわけではありません。
たかだか畳2枚ほどの広さです。
しかし、この調子では芝生をはがし終わったころに夏も終わってしまう。夏野菜どころではないではないか。

巨大なカッターのようなもので芝生の根を切断できたらいいのに……
段ボール用のカッター?(多分一発で刃が折れる)
のこぎり?(持ってない)

ふとシャベルを見てひらめきました。

ひらめき


このカーブの部分をカッターに見立てればいいのでは?

そして、シャベルのカーブをカッターの刃に見立て、常に地面と30度の角度を保ちながら芝生の根を切り進めていくイメージでやってみました。

これが大正解。

ざくざくと進みます。
特に、土がやわらかいところは嘘みたいなスピード!

芝生をはがす
右の方法をお勧めします

「アタマとハサミは使いよう」という表現は、ハサミだけでなく刃物類全般に言えますね。一番力を発揮しやすい角度というのがあるのだなぁ。

人にはどれほどの土地がいるか


効率がよくなったとはいえ、腕はかなり疲れます。どれだけの広さをはがすかは、全く自分次第なので最小限でやめておけばよいのですが、ついつい「もうあとシャベルひとつ分」と欲張ってしまうのですよね。

たくさん開墾できればたくさん収穫できるというがめつさよ……。

そう思いながら休む間もなくシャベルを動かしていると、こんな話を思い出しました。

トルストイの「人にはどれほどの土地がいるか」。

トルストイ『人にはどれほどの土地がいるか』
主人公のパホームは、土地を借りては耕作をし、家畜を育てて暮らしていましたが、毎年人から土地を借りることを煩わしく思い始めます。

永久に自分のものになる土地はないかと探し始めたある日のこと。
格安でわけてもらえる土地の話を聞きつけます。日が沈む前に出発点まで帰り着く条件さえ満たせば、一日に歩いて回った土地は全部自分のものになるというのです。

早朝、張り切って出発したパホームは、ひたすら先へ進みます。次第に太陽が高くなり、疲れが増していきますが、休憩している暇はありません。「もう少し、もう少し」と遠くまで進みすぎたために、日が沈むまでに戻れそうにない距離を歩いてきてしまったからです。

日没までに帰り着けないと、歩いた分は全部水の泡。必死に出発点を目指すパホーム。しかし体は限界です。太陽は恐ろしい速さで下降し、もう日が暮れてしまう!

最後の力を振り絞って丘を登り、出発点に置いた帽子が目に入ると、パホームはその場にばったり倒れ込んで死んでしまいました。両手にはしっかりと帽子をつかんで。


この話を読んでパホームを哀れんだ私ですが、もっともっとと、シャベルを動かす私はまさにパホーム。

さすがトルストイ。人間の中の「永遠なるもの」を書かせたら右に出るものはいない文豪です。