12星座と惑星のイメージづくりに役立つ本『ポケットペディア 占星術』

zodiac sign
提供者:Chelsea Cook

「〇〇座は△△」と覚えても、ホロスコープを前にすると何となく行き詰まることがあります。

そのような場合は、言葉をいったん手放して、文字だけでなく絵や写真に触れて、自分なりの〇〇座のイメージをつくる。自分なりのイメージができたら、それを象徴する言葉として「〇〇座は△△」という説明を改めて確認。

そうすると「△△」の部分がぐっと腑に落ちます。

そんな時に役立った本のシェアです。

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ポケットペディア 占星術

本のタイトルは『ポケットペディア 占星術』です。

”ポケットにすっぽり入るほど小さい”という紹介文のとおり、とってもかわいい手のひらサイズ。サイズの目安として、定期入れと並べて写真を撮ってみました。

占星術

そしてこの紹介文の続きは”中身はたっぷり”。
おっしゃるとおりです。このサイズによくこれだけ収めたなと感動してしまったほど。

中身はたっぷり、の秘密は豊富な図版。これらは占星術に出てくる天体やサインを理解するために、とても助けになります。

なぜなら、天体やサインは「象徴」だから。

私たちは、知らない言葉に出会ったら、辞書で調べた意味を覚えます。すると、次からその言葉が出てきても意味はわかるし、自分も使えるようになる。

ホロスコープを読み解くための天体やサインの意味を説明する本はたくさんあり、とても有用です。これらは、ある種辞書のような存在でもあります。

ただ実際にホロスコープを前にすると、辞書で覚えるような言葉だけで対応するのは難しい、と私は感じています。
そこで大切なのは、言葉だけをぶつ切りで覚えるのではなく言葉に象徴される世界を自分なりにつかむ、ということ。

なぜ「おとめ座は几帳面」なのか?

たとえば、12のサインの説明でよく見かける「おとめ座は几帳面」。

おとめ座と几帳面が結びつくのはどうして?というところが自分なりに腑に落ちていないと、単に言葉を覚えるだけになってしまいます。

この『ポケットペディア 占星術』のおとめ座のページはこんな感じです。

占星術
『ポケットペディア 占星術』紀伊国屋書店

最初に目に飛び込んでくるのが、実りの乙女のイラスト。
「豊穣の母なる大地や古代神話の月の女神につながりがある」という説明が添えられています。

このイラストから考えると、おとめ座で語られているのは、豪邸の窓からたまに顔をのぞかせる箱入り娘ではなく、支えてあげたくなるほど華奢な少女でもありません。

しっかりと地に足をつけた乙女です。そこから、自分なりのイメージをふくらませていきます。

おとめ座のシーズンは8月下旬から9月下旬。収穫の時期にあたります。
収穫は地道な作業ですが、人間の糧となる実りを得るためには必要不可欠なこと。現実的な乙女としては、大切な実りを無駄にせず最後の一本まできちんと刈り取りたいと思うでしょう。

そのような姿勢が「几帳面」「勤勉」という言葉に表されている、と私は考えます。

こう考えると「おとめ座は職人気質」というのもうなずけます。次の写真は同じくおとめ座の解説ページですが、右上に時計職人の写真があります。

占星術
『ポケットペディア 占星術』紀伊国屋書店

一本も残さず麦を刈り取る実りの乙女の資質は、他の作業であっても同じこと。細かな部品で組み立てられる精密な時計を、注意深く細部まで徹底して仕上げる職人になぞらえるのはとても自然に思えます。

細部に注意を向ける資質が人に向かえば「人の面倒を見ることが得意」。そして、細かな差異がわかるだけに「他者に対して批判的」にもなる。

カギカッコでくくっているのは、おとめ座の説明によく見られる表現です。それぞれを個別にとらえていると暗記物になってしまいますが、実りの乙女のイラストからイメージを広げていけば、どれも納得できます。

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さまざまな角度から「占星術」を解説

『ポケットペディア 占星術』には、12のサインと10の天体だけでなく、シンプルながら「占星術とは?」「占星術の歴史」というページも設けられています。

「占星術の歴史」を読むと、なんと大昔から占星術は人間と寄り添ってきたのだろう!と感動してしまいます。

星空
提供者:Harrison Haines


「占星術の歴史」概要部分を引用します。

占星術の始まりは、想像もできないほど、むかしにさかのぼる。紀元前1800年ごろのメソポタミアの星の観察者は、月の動きと食(しょく)の観察を記録している。最初の占星術教科書は2000年も前に書かれ、もっともふるいものとして知られているホロスコープは、紀元前409年につくられた。

ダービー・コステロ、リンゼー・ラダマーカー/中山茂監修『ポケットペディア 占星術』紀伊国屋書店