大アルカナ「節制」は思い出させてくれる!「カスタマイズする自由」

フランス人のアンヌちゃん(仮名)とパリのカフェに入ったときのこと。
軽食を食べて、食後にコーヒーを頼みました。

フランスでは「コーヒー」と頼めば、普通は小さなカップに注がれたエスプレッソが出てきます。日本のコーヒーをイメージしているとちょっと勝手が違います。

さて、熱々のコーヒーを前にしたアンヌちゃん。

水の入ったコップを持ち上げて、中の水をエスプレッソの中に注ぎ始めました。

自分でアメリカンにしている!
外食で出されたものは、そのまま食べる・飲むのが普通だと思っていた私は驚きました。

過去、私がテーブルの上で加工を施した経験といえば、出てきたサンドイッチにテーブルの上の塩をかけたことくらいでしょうか。それも、そうやっている大人の真似をしたくてやってみただけ。

ところがアンヌちゃんはアメリカンにしたかったのではないのです。
「私、猫舌なんで」。ぬるくしないと飲めないという。

間違いなく、日本人なら冷めるまで待つでしょ???
あるいは、ケーキの上のろうそくを吹き消す勢いで息を吹きかけて冷ますでしょ???
これまた驚きました。

待たなかったのですね、アンヌちゃんは。
今すぐ飲みたいから、今すぐ飲めるようにカスタマイズするんですね。

アンヌちゃんは、私に「人生は自由にカスタマイズしてよい」ことを思い出させてくれたのです。

「節制」のカードに描かれている天使はふたつのカップをもっています。
これらは、ワインの入ったカップと水の入ったカップだという説があります。
ワインが濃いと思ったら水割りにすればよい。
天使も飲みやすいようにカスタマイズしているのです。

エスプレッソやワインの味が変わってしまっても、自分が飲みやすいことが大切。
飲み物に自分を寄せていくのではなくて、自分に飲み物を寄せていきましょう。
自分が軽やかにいられる方向へカスタマイズすればよいのです。


たとえば、焼きそば。

フライパンで作るのが普通ですが、レンジで作るという手もあるのです。

食べやすい大きさに切ったキャベツ、ニンジン、もやしを用意します。麺と豚ひき肉、水とともに耐熱容器に入れ、電子レンジで3~4分温めます。ソースを入れてひき肉をほぐしながら全体を混ぜ合わせたらできあがり。(レシピは『うまい!焼きそば88選』竹書房 を参考にしました)

火をつかわなくていいから、簡単お手軽。
さらにお手軽にカスタマイズするなら、カット野菜を使えば「切る」という作業工程が省略できます。
耐熱皿で作ってそのまま食卓に出せば洗い物ゼロ。


焼きそばだって、人生だって「自由にカスタマイズしてもよい」。

大アルカナ「節制」は「人生は自由にカスタマイズしてもよい」ことを思い出させてくれるのです。