大アルカナ「愚者」は思い出させてくれる!「ほんとうに愚かなこととは」

愚者はThe Fool。
「エイプリルフール」の「フール」ですね。エイプリルフールは「四月馬鹿」。つまりFOOLは「馬鹿」です。

「馬鹿」という言葉を調べてみると、辞書には「愚かなこと」「まじめに取り扱うねうちのない、つまらないこと」と書いてあります。

このカードに描かれている人物の足元には崖があります。
この人は崖があることに気づいていません。
でも、とても楽しそうに歩いています。

なぜならこの人は決めているからです。
「まじめに取り扱うねうちのない、つまらないことは選ばない」と。
だから、目の前の美しい景色を見ながら歩くことを選んでいるのです。

崖を見ながらびくびくして歩くことは、ねうちのない、つまらないこと。
あたたかい太陽の日差しを感じたり、広がる景色を愛でるのは、ねうちのある、楽しいこと。

そう思いながら歩いているのです。

だからと言って、そのまま進んで崖から落ちてもいいの?
そんな不用意なことで大丈夫?

そんな声が聞こえてきますね。

でも、このカードに描かれているのは「崖から落ちた人」ではありません。
「楽しく歩いている人」です。
この後、この人が崖から落ちるのかどうかなんてわかりません。
それはまだ起こっていない、見ている人が勝手に書き上げたストーリー。

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ストーリーを作るのは自由です。
どんな内容にするかも自由です。
もちろん、作らないのも自由です。

「愚かなこと」は人それぞれ。だから、この生き方は愚かだとか、愚かでないとか、人が決めつけることはできません。

どう歩いてもよいのです。
また、どう生きてもよいのです。

足元を見ながら注意して歩きたければそれでよし。
今このときの空気や景色だけを味わいながら歩きたければそれでよし。

どれを選んでも同じなのだから、自分が楽しいと思う方法、好きだと思う方法、やってみたいと思う方法で歩けばよい。
やってみたいことをどんどん経験すればよい。

人が作った「愚か」の基準に自分を合わせることこそ愚か。
まじめに取り扱うねうちのない、つまらないことなのです。


大アルカナ「愚者」は、「何が愚かなことなのか」を思い出させてくれます。