大アルカナ「戦車」は思い出させてくれる!「そっちへも進めるんだったわ!」

占いのご相談を受けていて感じることがあります。
それは「どーでもいいことには自信をもてるが、大切にしていることほど自信をもてない」という法則です。

たとえばこういうご相談。いらっしゃったのは、「好きなことを仕事にしたいが踏ん切りがつかない」という方です。

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大切にしていることほど自信がもてない

「私はとある団体の事務職員です。仕事には自信があります。私以上に仕事ができる人はいないだろくらいの勢いでやっています」

「期限付きの非常勤ですが、この仕事ぶりが認められ、10年以上契約を更新し続けています」

お仕事に対するこの自信を、「仕事にしたいと思っている好きなこと」にもあてはめればよいのに……と思うのですが、どうもそういうわけにはいかない。

そこで私は次のような仮説を立てました。

自信の有無は「追求するかしないか」の違いである。

たとえば、自信があるのはこんなとき。

「仕事は生活の糧を得るためと割り切る。だから思い入れもなにもない。決まった時間だけ働いて決まった収入を得る以外の『なにか』は求めていないし、求めるつもりもない」

これは「追求のこころ」がゼロの状態。
そもそも「ゼロ」なんですから膨らみもしませんし、なくなることもありません。面白いことに、追求しないからこそ湧いてくる自信というものがあるのです。

ところが、同じ人がこんなこともおっしゃいます。

「とはいえ、私の生活は仕事だけで成り立っているのではない。長い間続けている趣味がある。追求するのに終わりがない。でもそれがたまらなく楽しい」

いいですね~。仕事にされたらどうですか?と水を向けると返ってくるのが次の言葉。

「でもこれは単なる趣味ですから仕事にはならないのです」

いやいや。
話を伺っているとおそらく相当のレベルに達していると推測できます。

それなのになぜ「まだまだです」と自分で判定してしまうのか。

自信を「もてない」のではなく「もたない」のだ

どこまでも追求する姿勢は「まだまだ私は完全ではない」という思いの裏返し。つまり「追求のこころ」と「これでOK、これで完全」は相いれないことがある。

でも趣味から仕事にチェンジするなら、ある程度のところで「これでOK」「このレベルならお金をいただいてよい」と自分にGOサインを出すことが必要。

「これでOK」してしまったら、楽しくて仕方がない追求ができなくなってしまうのではないか。そんな不安があるので「OKなんて出せません」「だから仕事になんてできません」ということにしているのです。

これが「大切にしていることには自信をもたない」ようにするからくり。

自信を「もてない」のではなく「もたない」のです。
ひと文字違いですが、「て」と「た」の間にある確固たる意志を感じてください。

大丈夫。仕事にするしないに関わらず、究極の「これでOK」はありません。
どう転んだって、結局は常に追求しちゃうんです。だってそれが楽しいんだもん。楽しいことはやっちゃうんです、勝手に。

「趣味を仕事に」というたとえですが、他のことでも同じです。ふみきれない理由にあげている「あれやこれや」。
そんな「あれやこれや」の前に、戦車が現れるときが来ます。

そのときは自信云々を論じている場合ではありません。
完全なる自信などもたないままでよいので、GOサインを出して戦車に飛び乗ってしまえ。


大アルカナ「戦車」は「自信がないと思っていたけれど……私、そっちへも進めるわ!」ということを思い出させてくれます。