イタリアのタロットメーカー、ロ・スカラベオ社のタロットいろいろ

買ってきた赤紫蘇を袋から出して、ざっと水洗いしていた時のこと。

明らかに赤紫蘇じゃない感触のモノが指に当たる。見てみたら・・・コガネムシだった。久々に「ぎゃ~」っという声が出て、ほんっとに驚きました。

令和になってから最もびっくりした出来事、と言ってもいいです。

・・・そんなコガネムシとタロットの話。

梅干しに入れようと準備した赤紫蘇。
ここにコガネムシがいるなんて、いったい誰が想像するだろうか

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タロットにもくっついている「コガネムシ」

叫びながらコガネムシを取り除くのに必死だったので、赤紫蘇にくっついていたコガネムシの写真はありません。

しかし、タロット好きの方は、わりと日常的にコガネムシを見る機会が多いはず。

タロットにも、たまにくっついているのですよ、コガネムシ。
と言っても、リアルコガネムシではなくて、こんなやつです。

タロット

かわいいノームタロットにもコガネムシ。

このノームタロット、ケースだけではなくてペンタクルのエースにもコガネムシです!!!

タロット
ペンタクルのエースに書いてあるキーワードは「ビジネス」だって。
商売繁盛しちゃうのかしら

これは、(日本のアマゾンで買った方が安くて早いのに、わざわざ)パリのカードショップから空輸したルノルマンカード(その時の話コチラ)。

ルノルマンカード
箱の裏、右下にひっそりコガネムシ

もうひとつ。これはHarmonious Tarot。

とにかく、絵柄が優しくて繊細なタロットです。

これらのカードは、いずれも、イタリア・トリノにあるタロット製造販売会社「ロ・スカラベオ」社のもの。同社のトレードマークがコガネムシなのです。

1987年設立の同社は、タロットカードのほか、トランプやボードゲームなども扱っています(眺めているだけでも楽しい公式サイト 英語版)。

コガネムシは「再生」のシンボル

コガネムシといえば、思い出すのはユングのエピソード。

ユングの患者だった女性の話です。
彼女はきわめて合理的で、科学的でないことは一切排除。そのおかげでユングの治療が困難になっていました。
そんな彼女とユングがセッションをしていた時のこと。

あるとき彼女は、黄金のスカラベ(コガネムシ)が出てくる夢のことを、ユングにかたってきかせました。ユングは、その種の甲虫が、古代エジプト人にとっては再生のシンボルとしておおきな意味をもっていることを、しっていました。女性がその話をつづけているとき、ユングは、くらくしてある診察室で彼の背後にある窓が、かたかたとなるのをききました。カーテンをあけ、窓をひらくと、とびこんできたのは緑がかった金色の甲虫、学名をケトニア・アウレアテというハナムグリでした。ユングはその患者に「彼女の」スカラベをみせました。このときから、彼女の過剰な合理主義の砦はやぶられ、治療のセッションはずっと実りのおおいものとなったのでした。

F.D.ピート 『シンクロニシティ』菅啓次郎 訳、朝日出版社

ちなみに「ハナムグリ」とは、wikipediaによると「コウチュウ目・コガネムシ上科・コガネムシ科・ハナムグリ族・ハナムグリ亜族・ハナムグリ属に属する昆虫の一種名」です。

「夢に出てきたコガネムシについて語っているその時に、本物のコガネムシがやってきた」

この出来事は、この女性の「過剰な合理主義の砦」を一気に崩壊させるに十分なくらい、インパクトのあることだった。

つまり、この女性は「偶然の出来事」ではなく、「意味がある出来事」として受け止めた。

わたしたちがいかに自然にたいする「科学的な」見方に魅力を感じていようと、以上のようなできごとは、たしかにおこります。そしてそんなできごとが、どれも「偶然」としてかたづけることだってできるのだとしても、そんなシンクロニシティを実際に経験した本人にとっては、それを偶然とよぶだけでは、なんの説明にもならない。そうしたハプニングの意義は、まさにそれらが意味をもつという点に、その人の人生においておおきな役割をはたすという点にかかっているのです。

F.D.ピート 『シンクロニシティ』菅啓次郎 訳、朝日出版社

タロットってこれだな、と思います。「偶然」に出てきたカードを「意味のあるカード」と受け止めることで成り立つタロット。

「科学的・合理的であれ」という社会のルールに沿ってはいないけれど、そのルールに従っていては見過ごしてしまうことに気づけるのです。

そしてわたしたちが宇宙の確実さばかりをもとめることによって、いくつかの決定的な手がかりをみすごしてきたのではないかということを、ふとかんがえさせる。シンクロニシティは、一方の基礎をハードサイエンスの客観性にしっかりとうちこみ、もう一方を個人的な価値の主観性におく、そんな橋をかけてみたまえと、わたしたちにいどんでいるのです。

F.D.ピート 『シンクロニシティ』菅啓次郎 訳、朝日出版社

さて、赤紫蘇の袋の中にコガネムシがいた、という出来事(しかも思いきり触った)。

「観測者」である私は、これをどうとらえよう?

たまたま起こった、何の意味もない「偶然の出来事」?

それとも「コガネムシ~は~ 金持ちだ~(作詞:野口雨情、作曲:中山晋平「黄金虫」)」の予兆となる「意味ある出来事」?

私の直感では、後者への決定的な手がかりに違いないのですが・・・今後の成り行きが注目されるところです。

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裏面がコガネムシなタロット

最後に、「ロ・スカラベオ・タロット」のご紹介。
「ロ・スカラベオ」社20周年を記念して制作されたタロットカードです。
ウェイト・スミス版、マルセイユ版、トートタロットの3種類が融合したカードだそうです。なんだか、ゴージャスですね。

そして、カードの裏側はもちろんスカラベ、コガネムシです(画像は、同社のHPより)。

コガネムシ好きな方、ぜひどうぞ。