タロットカード小アルカナの人物札(コートカード)【ペイジ】

ペンタクルのペイジ

小アルカナには「キング・クイーン・ナイト・ペイジ」の4種類の人物が描かれたカードがあります。

キング・クイーンはトランプでもおなじみ。となると、ナイトはトランプのジャックかな?
……ん???一枚余った「ペイジ」って何?という方のために、「ペイジ」の説明です。

スポンサーリンク

「ペイジ」は「丁稚(でっち)」


人物札は、「コートカード」とも呼ばれます。
「コート(Court)」は「宮廷」という意味。
キング、クイーン、ナイト、ペイジは、宮廷内での身分を表す名称です。

「ペイジ(Page)」を辞書で調べると『(宮中に仕える)小姓、従者;(中世の)騎士見習い』とあります。

「小姓」の説明を『タロットの歴史』から引用してみましょう。

貴族の男子は7歳程度で大きな屋敷に奉公に出され、武芸や乗馬を学び、14歳程度で騎士見習いとなる。その後、叙勲(じょくん)式を経て21歳程度で騎士になった。騎士見習いになるまでの幼い少年は小姓と呼ばれ、貴婦人につかえたり、食卓で給仕を務めたりもした。

井上教子『タロットの歴史 西洋文化史から図像を読み解く』山川出版社

日本で言うと、「丁稚(でっち)」的存在ですね。

主に江戸時代の商家では、10歳前後の子どもを丁稚として受け入れていました。丁稚は住み込みで使い走りや雑用をこなしながら、商人のイロハや行儀作法を学んでいました。盆暮の小遣銭以外は基本的に無給ですから、まだまだ半人前。
即戦力となる力をOJTで日々身につけつつある、というところですね。今なら「インターン」でしょうか。

「ペイジ」の持ち味は「若さ」

小姓も丁稚も、年齢は10歳前後。

boy

彼らは、勢いがあり好奇心が旺盛。
後先のことを考える前に手を出す軽やかさもあります。興味を持ったものには理屈抜きで集中する。
そのエネルギーが「未熟さ」や「気まぐれ」という形で現れることもあるでしょう。
「若い軽やかなエネルギー」が「ペイジ」の持ち味です。
実際の年齢には関係なく、まとうエネルギーの「若さや軽やかさ」を表します。

スポンサーリンク

ワンドのペイジ

ワンドが象徴するものは「情熱」や「直感」。
突然のひらめきにワクワクして、駆け出しそうなのが「ワンドのペイジ」。

ワンドのペイジ

隣の町までお使いを頼まれたワンドのペイジちゃん。途中で人だかりを見つけます。

そんな時スルー出来ないのがワンドのペイジのエネルギー。

「なに?なに?なにやってるの??」と人だかりに入っていき、ちゃっかり最前列に座り込む。
気づいたときには日が暮れて、そもそも自分の外出の目的も忘れる始末。「あ~!楽しいものを見物できたな」と満足げ帰ると「こんな遅くまでどこをほっつき歩いてたんだ!」と、こってり油をしぼられたとさ。

ソードのペイジ

ソードが象徴するものは「知性」や「思考」。
どんな状況に立たされても冷静沈着に物事を考えるのが「ソードのペイジ」。

ソードのペイジ

隣の町までお使いを頼まれたソードのペイジちゃん。途中で人だかりをみつけます。

そんな時も、「この寄り道は何の生産性も生まない」と瞬時に判断できるのがソードのペイジのエネルギー。

わき目もふらずお使い先へ急ぎます。さっさと用事をすませて戻ってくると、先ほどの人だかりの場所は、まだにぎわっています。「用事も済んだし、今なら少し立ち寄っても大丈夫だな」。そう考えたソードのペイジちゃんは、人だかりの後ろの方を動き回り、集まった人々の様子を観察し始めました。

「ふむ、今はこういう見世物がトレンドなのか。帰ったら旦那様に報告しておこう」そうつぶやくと、ソードのペイジちゃんはさっさと人だかりを後にしましたとさ。

スポンサーリンク

カップのペイジ

カップが象徴するものは「感情」や「優しさ」。
気持ちに寄り添うことにかけては右に出るものがいないのが「カップのペイジ」。

カップのペイジ

隣の町までお使いを頼まれたカップのペイジちゃん。途中で人だかりを見つけます。

どうやら、道端で倒れている旅人を皆が取り囲んでいる様子。「何かお手伝いできることはありませんか」と言わずにいられないのがカップのペイジのエネルギー。

カップのペイジちゃんも大人たちに混ざって、倒れている旅人の介抱を手伝います。幸い、少し日陰で休んだら調子がよくなった様子。「ありがとうございました」と元気に歩き出す旅人を見送りました。「よかったな」とほっとしたカップのペイジちゃん。お使い先には遅れてしまい平謝りでしたが、その日一日気分よく過ごしましたとさ。

ペンタクルのペイジ

ペンタクルが象徴するものは「現実」や「五感」。
コツコツと取り組むことが大好きなのが「ペンタクルのペイジ」。

ペンタクルのペイジ

隣の町までお使いを頼まれたペンタクルのペイジちゃん。途中で人だかりを見つけます。

どうやら、豆を地面にこぼして困っている人を皆が取り囲んでいるようでした。四方八方に飛び散った小さな豆を一粒ずつ拾うのは、とても根気のいる作業です。

ペンタクルのペイジちゃんは、地面にしゃがみこんでこぼれた豆を拾い始めました。ていねいに一粒ずつ拾い上げ、土や砂が混ざらないように気をつけています。最後の一粒を拾ったとき、豆の持ち主はとても驚いていました。「あなたのように根気強い人を見たことがないよ」。そしてこう続けました。「どうだい、うちの店にこないか?手当はいまの2倍あげよう」。ペンタクルのペイジちゃんは、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になってしまいましたとさ。