コウモリは幸福のシンボル

真っ暗な洞窟に向かって、松明を掲げる人の後ろ姿が描かれたカード。

これは、「炎のタロット」のワンドのペイジです。

洞窟の中に見える白い部分。何に見えますか?「白目と黒目」、つまり「目」でしょうか。

洞窟の中に、じっとこちらを見つめる目が並んでいる。正体不明の、暗闇にじっと身を潜めるなにか。獣か、それとも人間か。

右下には骸骨もあって、なにやら不穏な雰囲気です。

ですが、じっとこのカードを見ていると違うものに見えてきます。

それは「コウモリの羽」。

松明の明かりに照らされて、白く輝くコウモリの羽です。

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あの有名なお菓子もコウモリがシンボル

夕暮れ時、低空飛行するコウモリに遭遇すると、思わず「わっ」と叫んで身を伏せてしまいます……。私は、積極的に近寄ろうと思わない小動物ですが、実はコウモリは幸運のシンボル。

コウモリをシンボルマークにしている有名どころといえば、カステラの老舗「福砂屋」さん。鮮やかな黄色い包装紙を開けるとき、必ず目にしているはず。

同社の公式ホームページには「 明治の革新人、十二代清太郎が定めた幸福の象徴「蝙蝠」の商標」と紹介されています。

福砂屋さんのカステラ生地といえば、なんともきめ細かなしっとり感。底に溶け残った双目糖の、少しジャリっとした感触との組み合わせを思い出すと、問答無用で食べたくなりますね……。

「迷いや葛藤を乗り越える」

また、コウモリは「心の迷いや葛藤を乗り越える」としてこんな解説もあります。

逆さまで眠ることから「異なる視点で世の中を見つめる」ことを教える存在。心の迷いを抱えているときに、コウモリになった自分をイメージすれば解決策が見えてくるだろう。

鏡リュウジ「鏡リュウジの魔法の教科書」

ではここで、冒頭にあげたカードをもう一度見てみましょう。

「暗闇の中に光る目玉」と考えると、洞窟の中に入ることがなんだかコワい。ただでさえ、真っ暗な空間に足を踏み入れるのは勇気がいること。その中に得体のしれないものがうごめいていると思うと、とても前へ進むことはできません。

でも、中にあるのは「コウモリの羽」と考えるとどうでしょう?

確かに暗闇であることに変わりはないけれど、幸福のシンボルならば、手にした松明と棒をたよりに、幸福の中へ飛び込んでいけるような気がします。

松明の先で燃える「火」は、直観の象徴でもあります。

通常は「理屈」や「合理性」が優先されるので「なんとなく」「ピンときた」という直感はないがしろにされがち。でも、違う視点で世界を見つめる」ことでもあります。

このカードを「今の直感を大切に」というコウモリからのメッセージだと受け取れば、とても元気づけられる一枚になります。

「目玉」ととらえるのも「コウモリ」ととらえるのも、その人次第。

自分がどんなストーリーを作りたいか。

それだけなんです。