イメージするために必要なこと

師が弟子に秘法を伝授する『魔法修行』についてのシェア、5回目。
観察力をつけることの重要性が説かれています。

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第五信 瞑想

心の中に様々なイメージを浮かび上がらせること。
そして、心のイメージを意識的に形成していくこと。

修行の基礎としてとにかくこのふたつを訓練するように、というのが師の教え。

こういう投げかけがあると、見ているつもりで見ていないなということを自覚します。

たとえば、今使っているこのパソコン。
色は白、形は四角、ということはわかりますが、心の中に正確にイメージを再現できるかと言われると怪しい。モニター画面「のようなもの」と、キーボード「のようなもの」がついた、二つ折りの薄っぺらな機械……というイメージがせいぜいです。

パソコン
提供者:500photos.com

よく見ると、モニターの上には黒くて丸い内臓カメラがついている。キーボードの群れから少し外れたところにぽつんと電源スイッチがある。いつも電源スイッチを押しているはずなのに、改めてみるとこの位置だったのか、という発見があります。

イメージを浮かび上がらせるために『魔法修行』では「周りのものや、周りで起きていることに注意を払って観察する訓練をしなさい」と言われます。そのためにおすすめされているのがこんな方法。

住んでいる町の情景について、何を知っているかを自問する。

立ち並んでいる家のこと。
その中でいちばん大きな家のこと。たとえば、窓の数や、玄関の形。
通りの両側にはどのような違いがあるか。

私も、毎日見ているはずの近所の家について窓の数を思い出そうとしてましたが……ギブアップ。


何一つ思い出せないことに気づいたら、次にそこを通るときに詳しく吟味すること。しかしこれもまた、急激に行わないように、との注意があります。

日々観察力を高める訓練を続けたら、折に触れて「キムのゲーム」をすると観察力の増進を確認できるとして、次の方法が述べられています。

いくつかの宝石が載った盆を見せられる。一分間、それをつぶさに観察した後で、盆は布で覆われる。その後にそこに何が載っていたかを答えなければならないのである。
実をいうと、これは初心者にはかなりむずかしい行法である。だが、それは彼の観察力がどのくらいのものかを教えてくれるだろう。観察力の増進を確かめるためにキムのゲームを折に触れて行ってみることを勧めたい。

W.E.バトラー『魔法修行』平河出版社

また、何らかの特別な対象や図形を心の中に浮かび上がらせる方法として、次のふたつがあげられています。

ひとつは、あらゆる努力を傾けて、図像や図形の全体を視覚化する方法。
ただしこの方法は、どこかひとつの線を忘れると全体が間違ったものになる。

もうひとつは、イメージするものの根底にある観念を最初に思い浮かべること。この観念をしっかりともっていれば、正しいイメージを想起できる。そのためには、観念に適切な名前をつけること。

どうやら次の章で「偉大な絵文字」が登場する気配。
その絵文字を正しく観察し、理解するためにこの章が設けられているように感じます。