呼吸と座法『魔法修行』より

バレエ

師が弟子に秘法を伝授する『魔法修行』についてのシェア、4回目。
座法と呼吸の実践的な説明です。

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第四信 座法と呼吸

座法

姿勢はとても大切。正しい姿勢を身に着けるには最初が肝心。心がけるのは「神の姿勢」だ、と師は言います。

椅子の上にできるだけ垂直に、背骨を正しくまっすぐに坐る。あまり、しゃちこばった姿勢になってはいけない。そのとき、背骨が多少自然のカーブをもっていることを気に留めておかなければならない。それゆえまっすぐに坐るけれども、背もたれにはふれないように注意する必要がある。両足は床の上に、まっすぐに置き、ひざをくっつけて両手をひざの上に乗せる。この行法の間は足を組んだり、両手を組み合わせたりしてはいけない。この姿勢は、エジプトのファラオの像の姿である。

W.E.バトラー『魔法修行』平河出版社

そして大切なのは、この「神の姿勢」で「くつろぐこと」。

くつろぐ、というと体の力を抜くことを思い浮かべますが、まずやるべきなのは、「緊張している場所を探す」こと。

提供者:Andrea Piacquadio

頭のてっぺんや目の周り、首や肩など、知らないうちに緊張させている部分をまず知る。緊張があるかどうか知りたい、と思いながら頭のてっぺんからつま先まで、体の各部位に意識を当て、見つけた緊張点を書き留めるようにとの指示があります。

私はシャンプー中、微動だにしない頭皮に気づくことがあります。うわ!頭皮が緊張している!とわかるのですが、普通に生活している限りその緊張に気づくことはありません。

おそらく、パソコンに向かっている今も、頭皮が微動だにしない可能性大。そもそも、頭皮のハリに意識を向けることがないですからね。そう思いながら頭から首、肩と意識を移動させていくと、緊張していることがわかります。

重要なことは、このような緊張が存在することに気がつくことであって、これで戦いの半分は勝ったようなものである。

W.E.バトラー『魔法修行』平河出版社


自分なりに、緊張の存在に気づけた気がするので、勝ったことにしましょう。


次に、緊張点をくつろがせます。
これは「緊張を解きたい」と思うとできている。……気がする。
そして最後の段階は、つりあいのとれた筋肉の状態を確立すること。これがもっとも難しいということです。

バランスの「コツ」は、全く突然、身につくのだが、この特殊な無意識的な心の習慣にも同じことがいえる。しかし、いったん身につけてしまえば後は自動的に行えるようになる。

W.E.バトラー『魔法修行』平河出版社

呼吸

呼吸については、まず呼吸と気持ちの関係を意識すること。つまり、ゆるやかな呼吸がゆるやかな気持ちを生み、意識が高揚しているときは呼吸が早くなることを体感してみるように、という指示があります。

深呼吸

また、普段、私たちの普段の呼吸はそれほど深くはないので、緊張せずに吸い込む空気の量を、徐々に増やしていくようこころがけることとして、次のような訓練の説明が。

「吸う」「止める」「吐く」「止める」をゆっくり繰り返す。
それぞれは、自分が無理なく心地よく行える長さでよい。たとえば「吸う」「吐く」を4カウントでするとしたら、「止める」のは2カウント。

この呼吸、最初は「六回繰り返すだけにしておく方がよい」とのことで、いきなりやりすぎるのはよくないのですね。

なんでも徐々にゆっくり、がよいようです。