タロットカードの「世界」ってラッキーカード?本当ですか?

「タロットについて」というお題で、1時間ほどお話をさせていただく機会がありました。

最後の質疑応答でいただいた質問がとても興味深かったです。

この記事は、その時の体験談です。

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「タロットで最高のラッキーカードは『世界』です」

話を聞きに来てくださったのは、「タロットって何?」という方から、実際に何度も占ってもらったことがある方まで様々。

自分にとって「タロットで何ができるのか?」「タロットで何をしたいのか」が改めてクリアになって、ほんとにありがたい機会でした。

やはり、アウトプットは大事。自分の頭の中が整理されます。

「タロットって、こんな起源なんですよ~」

「タロットって、こんなに種類があるんですよ~」

「読み取り方は様々ですけど、一例としてこんなふうにやってます~」

「日々の生活にタロットマインドを活かしてみたら楽しいですよ~」

なんていう感じで話をしていたら、あっという間に予定の終了時間に近づき、私は「世界」のカードをスライドに映しながら、こう締めくくりました。

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TAROT of A.E.Waite, AGM-Urania, Germany www.agm-urania.com
22枚の大アルカナのゴール!
(で、また振り出しに戻ります)

「タロットカードの大アルカナ、「世界」のカードは、78枚の中で一番ラッキーなカード!みなさん、今日は最高にラッキーな一日ですよ!!」

「決まったぜ!」と心の中でつぶやいた直後、こんなご質問をいただきました。

「その根拠は何ですか」

タロさん(仮名)

「今までのお話を聞いていると、タロットは統計とは何の関係もないんですね」

「関係ありません。タロットは、ある瞬間の偶然を利用する占いなので、統計とは全く関係ないものです」

タロさん(仮名)

「であれば、世界のカードが「最高のラッキーカード」というのは、何を根拠におっしゃっているのですか?例えば、過去に「世界」のカードを引いた人が1万人いるとして、その99%が幸せになったという統計的な裏付けがあるのなら、それは確かに最高のラッキーカードと言えると思うのですが」

「なるほど!「世界」のカードはこう読むことにしておこう、という共通の決めごとはあります。ただ、それは「統計的なデータに基づいて」決められたわけではありません。合理的かつ客観的な「裏付け」とか「根拠」と言われると確かになんにもないですね~あはは」

タロさん(仮名)に糾弾しようという意図はなく、「統計的に裏付けられたものなんですか?」という単なる疑問、といことはその口調から明らかでした。念のため。

ですが、この質問をいだいて、私はとっても奥深いものを感じました。

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「松は縁起がいい」と誰が決めた?

正方形を対角線で折って糊付けしたスピードくじがあるとします。

中には、「松」「竹」「梅」の3種類どれかのイラスト。

さぁ、どのイラストだったらどんなキモチになりますか?

「松」の絵だったらラッキー!

「竹」だったらまぁまぁ。

「梅」・・・うーん、プラマイゼロ。

って感じでしょうか。

でも、「松」がラッキーって、単なる決めごとですよね。

誰が決めたのかすらも不明。

しかも、「松=縁起がいい」って、外国人もそう思うんですかね?

少なくとも私たち日本人は、「松はメデタイ」という刷り込みがあるので、まぁ松をみると悪い気はしない。

メニューも大体は松が一番高いですし。

でも、「松」の人が「梅」の人よりもラッキーだったのかと言われると、これまた「統計的に」追跡しているわけではないので、よくわかりません。

もしかしたら、そういうデータを収集している人がいるかもしれませんが。

しかも、「松」とか「梅」とか、単なる植物です。植物として見た「松」や「梅」に、特別な吉の意味はありません。もちろん、ランクもありません。

でも、「葉が一年を通じて緑」という松の特性に焦点をあてて、健康や長寿の象徴=メデタイとしているわけです。

だから私たちは自動的に「松かぁ、ほほ~う、縁起がイイね」と反応する。

しかしこれを、「葉が針のようにとがっている」という松の特性に焦点をあてていたらどうだったでしょう。

「近寄るなキケン」の象徴とすることも可能です。「機嫌が悪い時は松の葉のマークを額に貼ること」なんていうルールができていたかもしれません。

同じ松の葉なのに、注目する先を色にするか形にするかでこんなに違う。

と考えると、「それ自体には意味のないものに、好きなように意味づけをして楽しんでいる」だけのハナシとも言えます。

それは、松でもカードでも同じです。

なんなら、普段の生活に起こる出来事も。

全部、好きなように意味づけをして楽しんでいる。

「ラッキー」は自分でつくる

江戸時代に使われていた古伊万里の食器を、美術館で大量に見たことがあります。

松をはじめ、「縁起がいい」とされているモチーフがこれでもかと言わんばかりに描かれていました。

食器を使うたびに、ちょっとでもいい気分になるように。

あ、何かいいことあるかも?と思えるように。

そんな人間の知恵と工夫が伝わってきて、私はじーんとしました。

こうやって、自分の気分を上げる工夫を地道に地道にやっている人間。

けなげです。愛おしいです。

みんな、そういう人間のひとりです。

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「世界」はラッキーカード、だと私は思う

ところで、タロさん(仮名)のご質問の中にあった「99%が幸せになった」という「幸せ」。

これって、結局自分でつくるものだなぁと、私は思います。

自分のまわりに起こる出来事をコントロールできません。でも、どんな意味づけをするか、どんな風に感じるかを選ぶことはできます。

それによって、「幸せ」を選択していくことができるのです。

自分が経験したい感情にフォーカスできるのは、自分だけ。

「世界」のカードは超ラッキー!というタロット界の決めごとを知っていて、「世界」のカードを引いたなら、カードを見た瞬間「ラッキー!」と思うでしょう。「松は縁起がいい」と同じです。

見た人にそう思ってもらえるのなら、やっぱり「世界」のカードはラッキーカード。

というわけで、このカードで本稿を締めくくります。

タロット
GUMMY BEAR TAROT, U.S.GAMES SYSTEMS,INC. www.usgamesinc.com
「グミベアタロット」の中で、最も無理矢理感があるクマ