郡上おどりは、ぜひ下駄をはいて踊ろう

7月中旬から9月上旬まで、のべ30夜以上にわたって続く郡上おどり。
最終日のおどり納めに行きました。
夜8時から11時までダンス、ダンス、ダンス。

そうはいっても、私はカッコよく踊れるわけではありません。
でも、「踊れないから」と遠慮せず、踊りの輪の中に入ってしまった方が絶対楽しめる。
郡上踊りに行くたびにそう感じます。
というわけで、「カッコよく踊れない私の楽しみ方」をシェア。

郡上
おどりの前、明るいうちに散策するにもよい町です

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下駄を打ち鳴らす楽しみ

「浴衣に下駄」は、雰囲気があって素敵ですが、Tシャツやワンピースの方もたくさんいます。
浴衣じゃないと気後れする、なんていう心配は無用。
ただ、足元を見てみると、ほとんどみなさん下駄です。
ジーンズでも下駄。マキシ丈のスカートでも下駄。

郡上踊りは、全部で10曲。
私は振りが覚えられず、かなり怪しげな踊りになる曲がいくつかあります。
そんなときは、周りに合わせて下駄を「カン」と打ち鳴らすことだけに集中。

普段、あえて靴音を鳴らしながら歩くことはありません。
どの角度で下駄を打ちつけるのがいいのか、踊りそっちのけで試行錯誤。

「カコーン」と抜けるような音が出たときの爽快感は最高です。

これは、浴衣でなくても下駄さえあれば誰にでも味わえます。
ぜひ、下駄をはいて楽しんでいただきたい!!

下駄
下駄は、気持ちがイイ

「そうはいっても、下駄なんて持ってない」ならば、むしろ好都合。
なぜなら、郡上の町中には何軒か下駄屋さんがあるから。

1分2分では選べないほど多様な鼻緒の中からお気に入りを選んで、その場ですげてもらいましょう。
使用している木によって、軽さや足へのあたりも違うので、見本品で試し履きしながら選べるのも、嬉しいところです。


町を歩いている時も(必要以上に)下駄を鳴らしながら歩きます。
この楽しさは何か覚えがある……と考えて、思い出しました。

かかと部分に何かが仕込んであって、歩くとキュッキュとなるサンダル。
子どもの頃、音を鳴らしながら歩くのが面白くて、このサンダルをよく履いていました。

下駄をカラコロと鳴らしながら、趣のある郡上の町を歩く。
いつもとは違う足裏の感覚と、いつもは聞こえない音。

非日常感この上ない。
下駄、必須です。

お囃子に耳を傾ける楽しみ

踊りの中心にある屋形。
その上で奏でられる三味線や太鼓、篠笛、そして唄。

「何十秒続いてる??」と、思わず時計を見たくなるくらいのロングトーンを聞かせる唄い手さん。
腹に響く太鼓。
軽やかな三味線。
吹き抜ける風と一体になるような篠笛。

かっこいい。聞いているだけで気持ちいい。

郡上城
郡上城。郡上藩主の奨励により、郡上おどりが整ったと伝わる

そう、ライブなのです。生演奏をバックにダンスする、それが郡上おどり。
しかも、夏の夜空の下で。

多少踊りがあやふやでも関係ない。
この音色に耳を傾けながら適当に体を動かしているだけで、トランス状態。おどり瞑想です。

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カッコよく踊る人たちを眺める楽しみ

そろいの浴衣で、チャキチャキとおどる若いお兄さんやお姉さん。
オシャレにカンカン帽と浴衣の組み合わせている人多し。
こういう、カッコいい若い人のグループが結構いるんです。

しかもみなさん踊りが上手。威勢よく掛け声をかけながらノリに乗っている様子を見ると、思わず視線が釘付けになる。
ディスコのフロアでいきなりブレイクダンスを始める人、みたいな感じ……?

そして、地元の人であろうと思われる方々の踊り。
これも負けず劣らずカッコいい。
腰が据わっている、というんでしょうか。
力んだ感じが全くないけれど、ずっしりした安定感がある。
それでいて、上半身はかろやか。

郡上
このうつくしい町で育った(と思われる)人の踊りもうつくしい

何年も、何十年も、子どものころから踊っているんだろうなぁと思わせる踊りです。
こういう踊りって、見ている側もどっしりした気持ちになりますね。

自分も踊りながら(というか踊っているふりをしながら)、色んな人の踊りを眺めるのも楽しいです。

というわけで、きちんとおどれなくても楽しめる郡上おどり。

ぜひ下駄をはいて、踊りの輪の中でお楽しみください。下駄を打ち鳴らすたびに、「いつもの自分」が消えていきます。


郡上八幡観光協会のHP

吉田川
郡上の町中を流れる吉田川。流れの音は、夜の暗闇にも響きます