ーーご質問ーー
人との関わりが苦手な子どものことについて相談です。
性格上、バイトなどを探すことも難しい状態です。これから先、自立できるでしょうか。心配です。
お子さんの未来を表すカードには、着実に歩む様子が伺えます。
目指すゴールの手前に流れる川。その手前で少々考える時間があるかもしれませんが、これは「渡ろうかどうしようか」ではなく「どうやって渡ろうか」を考える時間です。
川のむこうにゴールがあることをご本人はしっかりと腑に落とし、ゆっくりながらもゴールへ向かおうという意思が感じられます。
さて、その意思を呼び起こすには、どうしたらいいのか。
他のカードとともに考えていきたいと思います。
今、問題とされているのは「人との関りが苦手なお子さんが自立できるかどうか」。
問題の対策として出たカードのメッセージは、「目的だけを見ること」。
お子さんの「自立」とは、具体的にどういうイメージでしょうか。
決まった場所に決まった時間働きに行って、決まった収入を得る。その収入で、自分の生活を営んでいく、という姿を思い描かれているかもしれません。
ここで整理しておきたいのは、目的はあくまでも「自立」だということ。
バイトをすることは、目的ではなく、目的を達成するための手段の一つです。
目的と手段という関係を整理すると、手段は他にも色々ありそうではありませんか?
今は、本当に様々なことができます。スキルをネット上で売り買いするようなサービスも、誰もが利用できるありがたい時代です。
例えばですが、お子さんがお持ちのスキルを、こうした場を使って販売することも可能です。「売れるはずがない」「収入につながるはずがない」と考えたとしたら、それは思い込み。売れるか売れないかは、やってみないとわかりません。
お子さんの気持ちを表すカードを見ると、感受性が鋭く、色々な思いを何かで表現したいと思われているように感じます。「できない」前提ではなく、「どうやったら表現できるか」という前提で考えていくと、お子さんならではのオリジナルな表現方法に出会えるのではないでしょうか。
お子さんは、経験に基づいて合理的な判断をする人々に囲まれているようです。
例えば、「収入を得る、というのは決まった場所へ働きに行って、働いた時間分のお金を得るものだ」という経験に基づけば、確かにそれは合理的な判断です。
しかし世の中には、それ以外の手段で収入を得ている人々もたくさんいます。「自分で経験したことのある手段」は、世間にある手段のごくごく一部。未経験の事例も選択肢に取り込むことで、格段に可能性が広がります。
まとめると、お母様としてお子さんと一緒に「できること」は次のふたつだと思います。
ひとつは、「目的」をシンプルに捉えなおしてみること。
そしてその目的を達成するための手段を、実際に経験されたこと以外にも幅を広げて考えてみること。
お子さんご自身の思いもじっくり聞きながら、最もフィットする手段を考えていかれてはいかがでしょう。
ーーご感想ーー
細かく丁寧な説明をして頂きありがとうございました。問題となっていることの整理、それに対する対策が分かりやすく、とても希望が持てました。リーディングをしていただいて、とても気持ちが安定しました。ありがとうございました。
ご相談者様のご協力をいただき、実際のリーディングのエッセンスをまとめました。
似たようなお悩みの方の、ご参考になれば幸いです。