ーーご質問ーー
「自分が理想とする在り方」になるために、旅行を計画中です。
行先は中南米とアジアで、それぞれ1か月ほど予定しているのですが、この旅がわたしのほんとうの望みなのかがよくわからなくて、行くべきかどうか迷いがあります。(ケイ(仮名)・女性)
ご依頼をいただきありがとうございます。
まず、ケイさんの現状について、カードから受け取ったふたつのメッセージの説明です。
ひとつは、ケイさんが旅行を実行するために「誰かを説得する必要」を感じていること。
もうひとつは、ケイさんが「旅行費用に見合う結果を得る必要」を感じていることです。
ひとつめのメッセージの背景には、ご相談にあるように「この旅がわたしのほんとうの望みなのかがよくわからない」という事実があります。
つまり、説得する相手はケイさん自身。「納得していないケイさんの気持ちを、ケイさんが覆す必要がある」と言い換えることができます。
納得していない相手を説得する時、私たちはどうするでしょうか。
仕事を例にすると、事業の必要性を説明するのに、費用対効果を持ち出す場面は多いですよね。
この旅行、この費用でこんな効果が得られるんです!
無駄ではないんです!
だから予算を通してください!みたいな。
「費用に見合う結果を得ることが必要」というふたつめのメッセージの背景は、これです。
旅行に行きたいのはケイさんと、それに納得していないケイさん。
どっちもケイさんですが、なぜ思いが一致しないのでしょう?
私たちは自分の「建前」と「本音」に、意外なほど無頓着です。
「建前」を「頭の声」、「本音」を「心の声」と言い替えてみましょう。
ケイさんの「頭の声」が「旅行に行きたい!」と言うのに対して、「心の声」が、「納得していない」と言っています。
ケイさんは今、「理想とするあり方」を求めて旅に出る計画を立てている。
この計画の目的は、「理想とする自分になること」。
つまり、「今の自分は理想の状態ではない」ことが前提になっています。
足りないものがあるから、それを補う・プラスするという発想です。
これは、「頭の声」が選びがちなパターン。
「足りないもの」を補おうとするエネルギーは、大きな推進力になります。
モチベーションも維持できます。
ただ、時と場合によりますが、それだけで走り続けると、疲れてしまうこともあります。
それはなぜか。
「不足」に目が向いていると、「不足」を補うことを目的として何かを欲してしまいます。
それは、本当に欲しいものが見えにくくなることでもあります。
ひとつの「不足」を補っても、また次の「不足」が出てくる。
・・・無限です(笑)
そんな時は、「心の声」の出番。
ケイさんの「心の声」は、「突っ走る必要はない」と言っています。
すでに手にしているたくさんの資源に気づけば十分だという、どっしりした感覚を感じてほしいみたいです。
人はどうしても「自分に足りないもの」に目を向けがちですが、「足りないものしかない人」はいません。
変えたいと思っている自分の中にも、必ず「このままでいい!」「こんないいところがある!」と感じることが必ずあります。目を向けるか、向けないかだけです。
「理想のあり方」は、遠いところへ求めに出ていかなくても、実はもうそこにある。
今目の前にある理想(どんなに些細なことだとしても)をしっかり味わっていけば、その理想が、また次の理想を連れてくる。自然に向こうからやってくるよ。
ケイさんの「心の声」は、そんなことを伝えたがっているようです。
ーーご感想ーー
すべてに納得です..........
ほんとにすべてに納得で、なにも言葉がでてこないです
これから、起きてくることを信頼し、進んでゆきたいと感じられました。
望んでいることがはっきりとわかった気がします。
ありがとうございました.....!!!!!!!!
ご相談者様のご協力をいただき、実際のリーディングのエッセンスをまとめました。
似たようなお悩みの方の、ご参考になれば幸いです。