海外旅行をすることにしたmomo。
ネットでチケットを予約しようとしていますが、なにやらブツブツ言っています。
momo
「うー、うー、うー。どうしよう、思い切ってビジネスクラス乗ってみたいなぁ。あぁ、でも・・・値段が・・・・。まぁ、プレミアムエコノミーでもいいか???結構座席も広いっていうし。私、そんなに大柄じゃないし。食事はエコノミーとそれほど変わらないっていうけど、現地で美味しいもの食べればいいわけだし。でもでも、それなら、そもそもエコノミーでいいのか?あぁ、どうしよう・・・そうだ、タロットカードをひいてみよう!」
出た!!!ペンタクルの4。
くまちゃん登場。
くまちゃん
「はぁ!?プレエコ!?何を寝ぼけたこと言っとるんや!ほんと、ケチやなぁあんたは」
momo
「むっ。ケチだとぉ?金貨をがっちり抱え込んで、両足でもがっちり抑え込んでるくまちゃんに言われたくないわ。あ、頭の上にまで金貨のせてる」
くまちゃん
「悪いけど、これはあんたの姿や。これをケチと言わずになんと言う?あんた、ビジネスクラスに乗りたい、ビジネスクラスに乗りたいって、新月のお願い事に書き続けてるやろ」
momo
「・・・なんでそれを知ってるの」
くまちゃん
「かれこれ20年にはなるわな。毎月毎月、飽きもせずよく書くわ~と、ある意味感心したけど」
momo
「だって、乗ってみたいもん」
くまちゃん
「乗りたければ乗ればいいやないか!なんで、こんな簡単なことに20年もかかる?いいか、ビジネスクラスに乗る方法教えたるわ。よーく聞けよ。
まず、稼ぐか、もらうか、当てるかして、お金を手に入れる。
チケット予約する。
代金支払う。
飛行機に乗る。
それだけや。誰も自分で飛行機操縦しろなんて言ってない。こんなに簡単なことなのに、何を難しくしとるんか、ほんとうにわけがわからん」
momo
「おっしゃるとおり。でもさ、ほら値段が。いざとなると、もったいないかなーって。ゼイタクかなーって。この値段で、エコノミーなら何往復できるかなーとか」
くまちゃん
「今のあんた、自分の願いを叶わぬように、叶わぬように仕向けとること、わかってるか?」
momo
「へ?私はいつも、自分の願いが叶うように生きてるつもりだけど」
くまちゃん
「やっぱりわかってないな。あんたの願いはビジネスクラスに乗ること。願い続けて、お金が払える今、チケットを買って乗れば願いはかなう。なのに、なぜそれをしない?やりたいことができる状態にあるのに、なぜそれをしない?」
momo
「こんなゼイタクしていいのかなと思う。宝くじでも当たったなら、喜んでお金を使うけど。それか、誰かがチケットをプレゼントしてくれるなら迷いはない!」
くまちゃん
「あほや。お金の出所まで指定するなんて図々しいにもほどがあるわ。あんた、なんのために働いてるんや?誰のために働いてるんや?自分を喜ばせてあげよう、と思わんのかい!!ゼイタクでも何でもないわ」
momo
「いやでも、この大金を支払うとなるとやはり心のブロックが云々」
くまちゃん
「ブロック?そんなめんどくさいことしらんわ。とにかく、自分にケチくさいことだけはすんな!」
momo
「むっ。またケチって言った。私はただ、合理的なお金の使い方を考えてるだけ」
くまちゃん
「今のあんたは、やりたいことができるのにやってないんや。自分の願いを叶わぬように、叶わぬように仕向けとる。それは、もんのすごくケチくさい人生やと、くまちゃんは思う」
momo
「ケチくさい人生・・・お、おおげさな」
くまちゃん
「まぁ、そうやって20年、30年、40年と先延ばしにするのがほんとうに楽しい、と思ってるんなら、それはそれで、やりたいことをやっている、ってことやからな。人の楽しみ方、感じ方は色々やから、あんたが本当に何を想っているのかはくまちゃんにはわからん。今日はあんたが呼んだから、くまちゃんが思ってることを言わせてもらっただけの話や。どうするかは自分で決めろや~。ほなさいなら」
くまちゃんはカードケースの中に帰っていきました。