前編の続きでございます。
三徳山に到着。
車を止めて、参詣者受付案内所へ。
ここで「靴の裏を見せてください」と靴チェックがあります。
「いいですよ~。また上でもチェックありますからね」と言われてとりあえずクリアしました。
ここで拝観志納金を大人ひとり400円納めます。これは、三佛寺本堂までの金額なので、投入堂に行く場合は、本堂でさらに400円を納めます。
本堂の裏手にある登山参拝受付事務所までは結構急な石段が続き、しかもツルツルにすり減っているので注意しながら登ります。ここですでにゼイゼイ。
登山参拝受付事務所で再度靴チェック。OKが出ました。
草鞋履いてみたい気持ちもちょっぴりありましたが、履きなれた靴は安心です。
「滑りやすいので注意してくださいね」といわれました。
そういや前日は雨だったよね・・・。
足元に注意しながらいよいよ修行です。
いきなり網の目のような木の根が前方に表れました。
根っこがうねっている場所は、私には垂直にしか思えません。
この根っこを前にしたら、「次はどこに手をかけてどこに足を置くか」以外のことが頭の中に入り込む余地はゼロ。超マインドフルネスになれる「かずら坂」でした。
その先も、くさり坂、馬ノ背、牛ノ瀬と、マインドフルネスになれるポイントが次々やってくる・・・。
その合間に、文殊堂とか地蔵堂というお堂があり、縁側でちょっとひとやすみすることもできるのですが、この縁側、手すりや柵が一切ありません。
崖の上に建てられているので、縁側を歩くと宙に浮いている感じ。
景色をゆっくり眺めようという気持ちは、結構な強さで吹き付ける風に飛ばされていきます。やっぱりここもマインドフルネス・・・。
そしていくつかのお堂を通過し、山肌に沿ったカーブを滑らないよう注意しながら曲がったら、目の前に突然現れる投入堂。
聞きしに勝る断崖絶壁です。
あまりの断崖絶壁に声も出ない。
ここまでたどり着けた自分にも声も出ない。
下りは、尻もちをついたのをきっかけに、ヤバそうなところは滑り台だと割り切って、お尻で滑って降りてきました。
おかげさまで、無事に下山することができました。
ズボンがこんなに泥だらけになったのは、子どもの時以来です。
甘酒屋のマダムのお話のとおり。行ってよかった~!!